Grand Finale

Ali Project( アリプロジェクト ) Grand Finale歌詞
1.月蝕グランギニョル

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

頭上には星屑 墜ちるは奈落の底
幕開きし暗黒グランギニョル
死と生が手を取り踊り巡る
欲望カルナバル 誰もが群れのなか
孤独に耽り いけない夢を見る

今は廃屋
黄金塔の遊戯場で
甘き追憶
髑髏の眼窩に探る

錆びつく短剣を
拾い上げ この胸に
向けて翳すたび
赤き血が
生きる痛みに滾る

極彩の楽園 独裁者の庭園
時は一千一夜 魔の都
グロテスクな街に 眠れる君は王女
少女サクリファイス 透明な翼で
無垢なる魂
黎明を迎えよ

着飾りし罪
戦慄の舞台上で
演ずるは罰
聖裁の喝采はなく

横たわる君の
薔薇色のぬくもりは
この虚無に捧ぐ供物なれ
朽ちゆく花の薫り

幻覚の満月 残酷なる太陽
終わりなき月蝕グランギニョル
堕天使と悪魔が手を取り踊り嗤う
覚醒マスカレイド そして誰も独り
孤独にふるえ 恐怖を思い出す

極彩の楽園 独裁者の庭園
時は一千一夜 魔の都
グロテスクな街に 眠れる君は王女
汚れることなかれ 清らなる微笑よ

頭上には星屑 墜ちるは奈落の底
幕は閉じ暗澹グランギニョル
死と生が 抱き合い踊り果てる
陶酔ニルバーナ 人びとは叫ばん
神の言葉を 世界に光りあれと


2.恋せよ乙女 -Love story of ZIPANG-

作詞:ARIKA TAKARANO
作曲:MIKIYA KATAKURA

※恋せよ乙女 咲きましょ桜
ただ一人のため 私は生まれた
愛のジパング あなたと出逢い
黄金の夢の盃 飲み干す
覚悟して※

花の命短しと
刹那の日々 燃やして
着飾り紅さし
綺麗になっても

みんな虚構と
言わせる男
私は待っていたの
嵐越えて 連れ去ってよ
春ヶ国へ

(※くり返し)

恋の命儚きと
憂いて渡る浮世
深く艶やかに
生きるが勝ちなの

天と地上
代わるくらい
あなたに抱かれるたび
身も心も 息を返し
春を燃やす

恋せよ乙女 桜のように
ただ一夜のため 私は舞い散る
愛のジパング 万の神は
黄金の夢を 降らせて酔わせる
捕らわれて

恋せよ乙女 咲きましょ桜
ただ一人のため 私は生まれた
恋せよ乙女 桜のように
ただ一夜のため 私は舞い散る


3.聖少女領域

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

まだ云わないで
呪文めいたその言葉
“愛”なんて羽のように軽い
囁いて
パパより優しいテノールで
奪う覚悟があるのならば

百万の薔薇の寝台(ベッド)に
埋もれ見る夢よりも
馨しく私は生きてるの

どうすれば醜いものが
蔓延(はびこ)ったこの世界
汚れずに羽搏いて行けるのか

ひとり繭の中
学びつづけても
水晶の星空は
遠すぎるの

まだ触れないで
その慄える指先は
花盗人の甘い躊躇い
触れてもいい
この深い胸の奥にまで
届く自信があるのならば

白馬の王子様なんて
信じてるわけじゃない

罅割れた硝子厘(ケエス)に
飾られた純潔は
滅びゆく天使たちの心臓

また明日も目覚めるたびに
百年の刻を知る
眠れない魂の荊姫

くい込む冠
一雫の血に
ああ現実(いま)が真実と
思い知るの

まだ行かないで
月光の結界で
過ちに気づいてしまいそう
安らかなぬくもりに抱かれ
壊れたい私は
罪の子なのでしょうか

そっと零れてくる
涙の意味さえわからない

もう云わないで
呪文めいたその言葉
“愛”なんて鎖のように重い
囁いて
パパより優しいテノールで
どんな覚悟もできるならば

さあ誓ってよその震える唇で
蜜を摘む狩人のときめき
攫っていい
この深い胸の奥底を
射抜く勇気があるのならば

貴方、捕まえたらけして
逃がさないようにして


4.オフェリア遺文

作詞:ARIKA TAKARANO
作曲:MIKIYA KATAKURA

※千年たったら 目覚めましょう
もう一度 あなたに出逢えるのなら
永く愁い 夢を見ても
今はひとり 眠りつづけましょう※

離れてしまった
恋人達の
涙のような 碧い湖で

夏に輝いた
こもれびの光
あゝ 枯れ葉と変わり果てたわ

あなたの名を 囁くから
どうか あの日を呼び戻して

あれから 私は生きてないの
心が 壊れてしまったままで
別れの刻 捧げた薔薇が
今も胸に 悲しく馨るのよ

あなたが愛した
青い鳥たちも
風にこごえ
唄を失くしたわ

僕を忘れてと
つらそうに云った
ねえ あなたを
憎めたらいい

あふれていた 二人の夢
森の彼方へ 消えていった

あれから 私は生きてないの
心が 壊れてしまったままで
月の針で 胸を刺されて
雪にうもれ 瞳を閉じましょう

(※くり返し)


5.人生美味礼讃

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

注げ満たせよ 黄金の杯
盛れよ溢れよ 欲望の皿
純銀のナイフの先で肉が舞う

砕け銜えよ 本能の骨
吐けよ下せよ 煩悩の灰汁
純正の血は唇を染めるだろう

まずはこの眼で味わって
舌根から脳へと抜ける幸福
舐め回し髄まで啜り
これこそ生きることの堪能

さあ、晩餐を共にしよう
愛すべき美食家達(グルマンディーズ)
美味なる悪食の虜
この世に食せぬものなどない
身も心も蕩けて
眠れる花の中
溺れ死ぬ蜜蜂のように

掲げ捧げよ 贄の美少年
崇め讃えよ 巨漢の王を
人類の罪などここに在りはせぬ

混ぜて捏ねろよ 一滴の毒
捨てよ排せよ 無菌の卓を
真実は腐臭の底に嗅ぎとらん

酸いも甘いもまだ知らぬ
珊瑚色に隠れた肌の輝き
美しい君を前にして
いま渇望することの快楽

さあ、晩餐を共にしよう
優秀なる美食学(ガストロノミー)
先天性の稀なる舌で
筆舌尽くしがたき馳走を
今日も求めて彷徨う
さながら血に飢えた
哀れなる伯爵のように

老いてもなお衰えなき
浅ましくも愛おしきその食欲
頬張り尽くし食べ尽くして
これこそ生きることの恍惚

さあ、晩餐を共にしよう
選ばれし美食家達
美味なる飽食の虜
この世に食せぬものなし
食べて飲んで吐いて出し
泣いて笑い生きて死ぬ
弱肉強食なれの果て
それがすべてそれで終わりさ

どうかこの身が果てたら
収めてくれたまえ
残さずに胃袋のその中へ


6.闇の翼ですべてをつつむ夜のためのアリア

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

叶わぬ 願いは
ひとつぶの種
深い夜へ 埋める

月のしずくで
育てたならば
どんなふうに芽がのびて
そして葩(はな)は何いろで
ひっそり 夢のどこかで
咲くのでしょうか

もしも 願いが
もうここにいないひとに
送るものなら

よごとに ますのは
闇の静けさ
もういちど あの微笑みと
やさしい声に 逢えるなら
すべてを 捨てることさえ
いとわないのに

なみだは 夜露に抱かれ
草に落ちる
その葉陰 思い出たちが
はらはら踊るよ

見果てぬ 哀しみ
空へ放てば
こうもりたちの羽に乗り
夜明けのひかりを浴びて
今宵の 夢の終わりで
消えるでしょうか

いつでも想いは
変わることなく
胸の奥に たたずむ


7.愛と誠

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

命は明日枯れるかも
しれないと思えば
今という瞬間の
重みを知るだろう

散るは覚悟咲く花の
香に匂う強さに
千代に栄え都は
あなたを迎えた

はばたけ大志よ
誰より高みへ
昇りつづけるため

※爛漫の四方(よも)の春
愛と誠たずさえ
迎え討つ敵の数
まだ計りしれずとも※

いつかは誉れの酒杯(さかずき)
空の色うつし

胸の唐獅子吠えるままに
大和男子ならいつまでも
男であってください

何も無いところから
生まれてきた恋が
刹那を運命(さだめ)という
永い時に変える

この私があなたの
辿り着く場所ならば
ただ微笑みを湛え
ここで待っている

見せない涙で
私をくるんで
そっと濡らせばいい

清らけき永久(とわ)の春
愛と誠ささげて
白い肌刻むのは
たった一人の名前

千年先まであなたを
愛すると誓う

夢の通い路
地の果てまで
大和撫子でいつまでも
女でいさせてください

千々乱れ桜吹雪
愛と誠のために
抜く刃はためかせ
信じる道行けばいい
千年先でもあなたに
出逢えればわかる

(※くり返し)

いつかは誉れの酒杯(さかずき)
空の色うつし

胸の唐獅子吠えるままに
大和魂よ最後まで
男で生きてください


8.戦争と平和

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

Love will give wish to all the people
夢から目醒めて 泣き出す幼子をあやしつけるように
What should we do for the world
この星を揺らす せつない叫び声をそっと鎮められたら

たとえ天の怒りに触れて
ひかりの園を追われたとしても

けしてあなたと離れはしない
瓦礫の森の白い月を見上げて
はるか遠い時 黄金の記憶を呼び戻すの

Love will give wish to all the people
あなた抱きしめた腕には哀しみも抱きしめられるわ
What should we do for the world
この星を覆うつらい歴史の先を人は歩みつづける

荒れた地にも一茎の花が
太陽に向かい咲きほこるように
この世に満ちる美しきもの
めぐる緑と広がる蒼穹の下で
あなたを愛し 故郷を想って私は生きる

Love will give wish to all the people
涙が笑顔に変わるとき世界は塗り替えられるわ
What should we do for the world
この星を包む海より深い愛を人は満たしつづける

炎散る廃虚逃げ惑う人
飢えた子供の罪なきその眸に
おとぎばなしの青い鳥の影が映る日まで

Love will give wish to all the people
無力なこの手を差し伸べれば いつか誰かを救えるの?
What should we do for the world
この星を揺らすせつない叫び声をいつか鎮めるために

Love will give wish to all the people
あなた抱きしめた腕なら 哀しみに戦い勝てるわ
What should we do for the world
この星を覆うつらい歴史の先を人は歩みつづける

Love will give wish to all the people
涙が笑顔に変わるとき世界は塗り替えられるわ
What should we do for the world
この星を照らす空より高い愛を人は掲げつづける


9.Arabesque Romanesque (inst.)


10.Nocturnal (Chopin)